「明日? そんな先のことなんてわかんないわよ!」

Kポにハートを撃ち抜かれて韓国留学を決意したイイ大人のイタすぎる生態日記

“【REPORT】B1A4、ソウル公演を完全レポート”

CLASSコン、プロのコンレポがあったので、引用しますね。

語学力ゼロの自分にとって、本当に

タメになるレポートでした。。。

 

“みなさんの心臓になって走ります”

笑いあり涙ありの特別なコンサート

 

新曲「LONELY」が、韓国地上波テレビの8つの音楽番組で1位に輝き、7つの音楽配信チャートでも1位を獲得。名実ともにNo.1アーティストの地位を築いたB1A4が、2月15日と16日にソウル・オリンピック公園SKオリンピックハンドボール競技場でワンマンコンサート「2014 B1A4 CONCERT [THE CLASS]」を開催し、2日間で約1万人の観客を熱狂させた。

 

 

テーマは“学校”…「ここにいるみんなは同じクラスです」

今回のコンサートのテーマは“学校”。開演前の場内には、お客さん=生徒の出席率を表す数字がカウントされ、5000人に近づいたところで、制服姿のダンサーたちが登校し始めた。開演時間と同時にチャイムが鳴ると、メインステージに設置されたスクリーンには韓国では先生役でお馴染みの俳優さんが“学年主任”として登場し、出席をとっていく。主任の手に“遅刻者リスト”が手渡されると、そこには5人の名前が……。「なんだ、この5人は!?」という声とともに、プロジェクションマッピングでレンガ造りの学校が姿を現し、校門がゆっくりと閉められていく。そして、「The Last Five」という文字が映し出され、ダンスナンバー「WHO AM I」のイントロとともに、場内に広がった花道の先端から、お揃いの制服に身を包んだ5人それぞれ別の場所からリフトで登場。

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1曲目からすでにクライマックスのような盛り上がりを見せた後、ジニョンの「ようこそ、お越し下さいました」という挨拶に続いて、この日のコンセプトを説明。サンドゥルが「僕たちだけの学校生活を送りましょう」と呼びかけると、ゴンチャンは「今日、ここにいるみんなは同じクラスです。仲良くしましょう」と語り、同級生ということでジニョンやシヌゥを呼び捨てにしようとするが、シヌゥに「それはやめろ」と笑顔で抱きつかれ、観客の笑いを呼んでいた。

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個性を伸ばしながら格段とスキルアップ

バロが「クラスのみんな顔を見てみよう」と誘い、メンバーが客席に近付くと、一段と大きな歓声があがった。「不思議なことがありました。どうしてみんなこんなにかわいいの?」という言葉の後で、“きれい”を意味するポップナンバー「イェッポ」へ。ここから新学期がスタート。バロはラップの途中で再び客席のファンに近づき、「みんなで一緒に遊ぼう!」と高らかに叫び、サンドゥルのソロパートでは大きな拍手が沸きおこった。

 

ここまでで、すでに各メンバーが自分たちそれぞれの個性を伸ばしながら、格段とスキルアップを果たしていることに気づいた人も多いはず。リーダーのジニョンの美しく端正な歌声と優しいファルセット、サンドルのソウルフルでエモーショナルな唱法とフェイクの爆発力、客席を煽りながら楽曲のフルーヴも引っ張るバロのラップ。低音を響かせるバロに対して、ミドル~ハイで活きるシヌゥのラップと抜群のリズム感を内包したヴォーカル。そして、この日、いちばんの成長を感じさせてくれたのはゴンチャンだった。「君のせいで」のソロパートと悩まし気な表情からは、数多くのステージや番組をこなしたからこそ得ることができた自信のようなものを感じた。

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「ボクたちに言葉はいらない」…ミニドラマで見せた偽らざる本音

サンドゥルが幼稚園の頃の初恋エピソードを語り、切ないラブバラード「Good Love」へ。ミドルテンポのR&Bナンバー「OH MY GOD」ではハットを使って踊り、成熟した大人の表情を見せた。恋と青春をテーマにした楽曲を続けたところで“前期”の終了。

ここで、アーティストを目指す芸術学校を舞台にしたミニドラマが放映された。第1話では、サンドゥルの忘れものが原因でジニョンを怒らせ、5人の絆に亀裂が走った。大事なものを忘れそうになるサンドゥルの演技に、客席からは悲鳴に似た声があがった。ドラマと分かっていても、物語に入り込んでしまうのは、メンバーそれぞれの演技力によるもの。改めて、それぞれが俳優としても高い評価を受けていることを再確認した。

 

分裂したままで<中間テスト>に挑んだメンバーは、それぞれがソロやデュエットを披露するが、思うような結果を出せずに落胆する。

ミニドラマの<第2話>では、最後のショーケースを目前にして、5人の絆を改めて強くする。映像内での「ボクたちに言葉はいらない。お互いに見つめ合っただけで心が分かる。これがボクたちだ」というジニョンの言葉は偽らざる本音であり、その“ボクたち”の中には、クラスメイトとなったファンも含まれるだろう。

劇中で着ていた白いスーツ姿で歌った「歩いてみる」の客席からのコールと合唱のヴォリュームは圧倒的で、会場が本当に一体化した。床に倒れ込んだ後、立て膝で歌った「星影の歌」では切なくも、徐々に胸が高まっていく高揚感を与えてくれた。特に、ジニョンの主メロにサンドゥルが叫びにも似たフェイクを重ねた瞬間はライブでしか得ることのできない気持ちよさがあった。

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自分たちの経験を歌に込めて絶唱

 

シヌゥが作詞作曲を手がけたR&Bバラード「SEOUL」から“後期”のはじまり。大ヒット曲「LONELY」の前には、メンバーそれぞれが孤独や喪失感を表現した映像を作っていたが、サンドゥルがワイングラスを片手に物思いにふけるシーンでは、“似合わない”という意味の失笑が起こっていた。この、ジニョンが作詞作曲した「LONELY」がここまでヒットしたのは、誰もが口ずさめるようなメロディラインの美しさに尽きると思う。ビートやトラックから作るR&Bやヒップホップ、EDMとは違って、彼が作り出すメロディには、できそうでできない、普遍性を携えている。この日の観客も<ライライライ>と一緒に歌っていたが、彼の歌心は天性のものではないかと思う。

 

続いての映像では、シヌゥが「自分たちが体験した悲しいことを反映した」と語った、SNSを媒介したいじめに対して問題提起をし、「THIS TIME IS OVER」では、残酷な現実を蹴散らすように攻撃的に絶唱した。火柱が立ち上がり、花火も打ち上げられるなか、客席がジャンプで応戦した「BABY I'M SORRY」からシヌゥの雄叫びをはさみ、ミクスチャーロックに変化した「Remember」へ。ここでの花火もすごかったが、それ以上に特筆すべきは、サンドゥルのこの日、いちばんのロングトーンだろう。彼の歌声には、いじめに対する言いようのない悲しみと絶望が込められていたように思う。

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B1A4とファンの固い約束

 

B1A4のファンであるBANAといじめやケンカはしないという固い約束をし、後期が終了。バロが「もっと楽しいことしましょうか」と提案し、運動会がはじまった。応援合戦とメンバーが2階席を走るリレーを行い、「ここからはボクたちだけの学祭をはじめます」とバロが宣言。お馴染みのポーズも飛び出した「Beautiful Target」や、ミニドラマ内でダンスリハをしていた「イゲ ムスン イリヤ~What's Happening?」と、音楽的な弾力と楽しさに溢れたナンバーで観客を盛り上げていく。ここからは最後の学園祭へ。ゴンチャンが「最後の3曲、もうちょっとダッシュしましょう!」と煽り、みんなで手を掲げながらジャンプした「IN THE AIR」、原曲よりも低音がよりファットになっていた「おやすみgood night」と続き、最後は「O.K」を全員で合唱し、サンドゥルの「I Love You」というアカペラで本編の幕は閉じた。

 

 

ミニドラマのメイキングやコンサートにかける思いを語ったインタビュー映像が流れた後、アンコールに登場した5人は客席を見て、涙を流した。それは、5000人の観客全員が<私たちが力になる>と書いたボードを掲げていたから。「ボクたちもみなさんにとっての力になりたい」と語ったバロをはじめ、サンドゥルも、ジニョンも、シヌゥも、いつもはクールなゴンチャンまで、涙を流しながらBANAに感謝と幸せ、愛のメッセージを投げかけた。

 

サンドゥルに肩を抱かれたゴンチャンは、涙をともに「みんなとは口に出さなくても、心で通じ合ってる。僕がみなさんの心臓になって、止まらないように一生懸命に走ります」と語り、卒業式の衣装に着替え、「キル」を熱唱した。真っ白な紙吹雪が舞う中、5人はセンターステージで円陣を作り、お互いの肩を強く抱き合っていた。あの光景はきっと一生、忘れられないだろう。特別な思い出として胸に残るコンサートだった。

引用元